顎関節症(がくかんせつしょう)
顎の関節周りが何らかの原因で、カクカク音が鳴る、痛みがある、口が開かないなどの機能低下が起きることを言います。これ により肩こり・頭痛・難聴・めまい・食欲不振などの症状が出てくる場合もあり、生活に支障をきたす場合があります。
歯ぎしりや偏咀嚼などの悪習癖等の生活習慣病的な部分が大きいと言われていますが、顎位(顎の位置)のずれによってさら に症状を悪化させると言われています。
原因となる噛み合せの治療、夜間のマウスガードを入れることにより、改善または症状軽減につながるケースが多いです。是非顎 に何らかの症状がある場合は一度受診をおすすめ致します。
親知らずの抜歯
親知らずとは、大人の歯の中で一番奥に生えている歯のことです。生えてくる年齢も最も遅く、生えてくる時期も個人差があります。一般的に17~20歳頃に生えてくる前歯から数えて8番目の歯の事を言います。
永久歯の中で一番最後に生えてくるため、スペースがなくまた現代人は顎が小さい為に真横に傾いたり、骨の中に完全に埋まったままで生えてこない場合があります。このような親知らずは、腫れたり隣の歯まで虫歯になることが多く、トラブルの原因になりがちですので、抜歯をおすすめする場合があります。
また長期間そのままにしておくことで、歯並び悪化や顎関節症の大きな原因になります。抜歯は怖いと抵抗があると思いますが、是非一度ご相談ください。様々な方法をお伝えします。
生えてくるときの痛みについて
親知らずが生えてくる際、歯ぐきや神経を圧迫しながら生えてくる場合や、歯ぐきを突き破って生えてくる過程で痛みを感じることがあります。痛みの症状として、奥歯のむずがゆさや歯ぐきの圧迫感があります。
親知らずと歯並びの関係性について
親知らずが横向きや斜めに生えると、隣の歯を押して歯並びを悪くする場合があります。また、顎のサイズに対して歯のサイズが大きい場合、親知らずが生えるスペースが足りなくなり、他の歯を圧迫して歯並びを悪くすることもあります。
矯正の際の親知らず抜歯の意味(後戻り)
矯正後に親知らずが生えてくると周囲の歯を押しながら動くので、隣在歯が手前に倒れ、そのひずみがどんどん前歯にも伝わります。結果的に親知らずが原因で、特に下顎の前歯にがたつきが起こり、後戻りの大きな原因になります。将来的に矯正治療を検討をされていない方も、現在の歯並びを守るために親知らずの抜歯をおすすめするケースが多く見られます。
ただし、まっすぐに親知らずが生えていたり、不正な歯並びに大きく関与しない場合は、親知らずを抜く必要はありません。歯磨きが困難で虫歯や歯周病のリスクが高い場合や、他の歯に悪影響を与える可能性がある場合は抜歯を検討したほうが良いでしょう。個々の状況によって、抜歯の判断が異なります。
親知らずによる症状
①智歯周囲炎
親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こすことにより腫れや痛みを引き起こします。 特に親知らずが斜めに生えていたりする場合に発生しやすいです。
②虫歯
親知らずは一番奥にあり斜めに生えてくるケースが多いため、歯ブラシが届きづらく虫歯になりやすいです。親知らずが虫歯になっているケースと、親知らずが原因で隣在歯が虫歯になるケースが多いです。虫歯が深くなると痛みを引き起こします。
具体的な症状
- 親知らずの歯ぐきの周りの腫れや痛み
- 膿が出て嫌な匂いがある
- 頭痛・肩こり
親知らずの炎症が強くなると口が開けづらい、頬や顎が全体的に痛い、腫れた等の症状が引き起こされる場合もあります。
親知らずの抜歯について
親知らずを抜歯すべき最適な時期
一般的に、年齢を重ねるにつれて骨が固くなり、回復までに時間を要します。等院では30歳になる前の抜歯をおすすめします。痛みや腫れがあると麻酔が効きづらいため、症状が何もないときの抜歯がおすすめです。
もちろん40~50代の抜歯もおこなっていますので一度ご相談下さい。
親知らずを抜歯する際の流れ
- 問診…痛みの程度や抜歯が必要な部位のこれまでの経緯、全身疾患等お話を聞きます。
- 検査 …必要なレントゲンを撮影し、歯茎の確認をしていきます。
- 説明 …親知らずの生え方や神経との位置関係を説明、注意事項を行います。
<抜歯当日>
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表面麻酔・浸潤麻酔等…全身疾患がある場合、生体モニターを用いてコントロールしながら行います。
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抜歯…計画通りに親知らずの抜歯を行います。難抜歯に関しては途中にレントゲンを撮影することもあります。
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縫合…必要に応じて行います。
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止血確認…5分ほどガーゼを噛んで頂き止血確認後帰宅して頂きます。
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1~2日後に消毒…術後の出血や痛みの有無、傷口の状態を確認します。
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7~10日後に抜糸…縫合をした場合は抜糸を行います。その他症状があればフォローしていきます。